イセキコンバイン HV218 走行不具合を修理

つれづれ

倒伏した稲刈りも無事終わり、コンバインを整備です

 今年は2回の台風通過でみごとに倒れた稲を、4日がかりで刈り取り。
途中、排ワラチェーンが動かなくトラブルもありましたが、ベルトの傷みが原因で交換だけで復活!
頑張ってくれました。しかし去年から走行系に不具合があったところが進んだみたいで前にも後ろにも動かないことが。本格的に原因追及で来年に向けたいと思います。
 といっても、基本的にベルトやチェーンで駆動するところが多いので、致命的な不具合はないのではと考えています。

まずは目で確認

 外装パネルはもちろんグレンタンク、フィードチェーンも外し、刈り取り搬送部(ここは少しコツが必要だが取説見ながら)まで撤去。取説の絵と実物の照合しながら確認していく。狭いところにベルトがいっぱい並んでいるのでどれがどれやら。

 まず、走行・変速に関係するオイル(走行メインギヤオイルと油圧変速オイル)を交換したのちHSTベルトの確認です。
 これは運転席側から覗いたもの。黄色の部分がベルトテンショナーのアームと調整バネで、ベルト本体はもう少し下でこちらからは見えません。

 反対側からみるとこんな感じ、ベルト交換だけならいちばん外側だし、テンショナーのバネを緩めれば簡単にできそうだ。
 ネットで購入したベルトを交換し、規定どおりのバネの強さに調整しテスト。無事動くようになりました。しかしここで気になることが、テンショナーの上下動が激しいのです。

 どうやらテンション調整のバネが引っかかる穴が削れてしまっているようです。(これは修理後なので穴が丸いですが)

 こんなふうに、もう少しでステーの穴が切れてしまいそうで、この機会に補修しておいた方がよさそうです。とりあえずステーごと取り外しです。意外とこれがやっかいでした、知恵の輪間隔と指先の訓練のよう(笑)

いざ修理

 テンショナーのステーはクリップで留まっているだけなのでこれを外せば手前に抜けるのだが、手前には大きなプーリーがあり当たって抜けない。

 観察すると、プーリーが刺さっている支柱が上下2箇所ずつのボルトで固定されているだけなのでこれを外してやればテンショナーは抜けそうだ。
 上から覗き込んだところ。画面下側に見えるのが外そうとしているプーリー。その上の○がボルト2本。ここが難関でスパナをどうにか入れて緩めはできたものの指が入らないので、取付け時にボルトを入れられない可能性が。車体下に潜ることも考えたがなにせ狭い、最終的には横に見える変速レバーに続くロッドを外してすき間を作って作業した。

 穴が削れていたステーは、とりあえず溶接で肉盛りしてみてダメなときは部品取り寄せ(高いだろうな)と思い、たまにしか使わないので綺麗な溶接する腕はないが盛るだけなのでダメ元でやってみた。100V溶接機ながらそこそこ穴を回復。
 グラインダーで成型しさび止めのためにスプレーを厚めに吹いて完了!まあ、良い感じ。

 できあがったものを、また知恵の輪感覚で元に戻していきます。バネを掛けテンションを規定値に調整して修理完了。
 始動してみると、テンショナーの上下動も小さくなりました。
 これで来年も頑張ってくれそうです。

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