トラクターのAD倍速機能とは
AD(オートディスクブレーキ)倍速機能とは、田んぼの耕運時に、ハンドルを45度以上切ると、外回りする前輪が倍速で回転するため内側後輪にブレーキがかかり極小旋回ができるため、隣接耕が可能となるのです。
トラブル発生
数年前から、ときどきAD・倍速ランプが点滅し、小旋回できなくなることがあったのですが、その都度エンジン切って再始動すると元に戻っていたのです。
しかし今年の代かきの途中から、回復しなくなり旋回時は片輪のブレーキ踏みながら作業を終わらせました。
あれば便利な機能なので修理です。
切れ角センサー交換
AD倍速スイッチを押したままメインキーをONすると「調整モード」になるらしく、ここでセンサーに異常があると、倍速ランプが22回点滅(点滅2回と短い点滅2回)するとのこと。
さっそく取り外しです。
ボンネット左側からアクセスしますが、なかなかの狭い隙間での作業が必要なのでマフラーを外します。
ここのボルト4本を外すだけですが、右奥側がスパナが入りにくく少しづつしか回せません。
取り外し完了!
隙間から下を覗くとセンサーを固定しているプレートが2本のボルトで固定されています。
ソケットレンチのエクステンションバーなどを使い外します。
下を覗くとステアリング機構にセンサーのアームが固定されているのでRピンを抜いてアームを外します。この時にセンサーに刺さっているコネクターを抜いたほうがいいと思います。
全体を上に引っ張り出すとこんな感じです。
クボタに発注していた部品です。価格は一万円をちょっと切るくらい。部品名は「キレカクセンサー」だそうです。
あとは逆の手順で戻していくだけ… なんですが、何せ狭いので片腕しか入らないしプレートを抑えながらボルトを穴に差し込まなければならないので指先がツリそうでした。
交換後の確認
調整モード(AD倍速スイッチ+キーON)に入り、メーターパネルの倍速ランプが点灯後、消灯したらAD倍速スイッチから手を放します。
この後、倍速ランプが連続点灯すれば正常です。
前輪をまっすぐにした状態でこの作業を行ったあと、AD倍速スイッチを3秒以上長押しし再び倍速ランプが連続点灯させれば、直進状態をセンサーに記憶完了です。
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